●仏教と仏画の歴史

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仏教と仏画の歴史


紀元前五世紀にガンジス河流域で起こった仏教は紀元前一世紀に大乗仏教というカタチで広がっていき、やがて中国に伝えられました。 そこで数多くの教典が漢訳され、中国に一大仏教国が誕生します。 そして、古墳時代の末期、6世紀の半ばに朝鮮半島を経てわが国日本に仏教が伝来しました。

飛鳥時代 法隆寺建立、聖徳太子が教典の注訳書である「三経義しょ」を記し、遣隋使を中国に派遣し始めます。 やがて随は滅び、唐になり日本と中国の交流はますます盛んになり仏教は日本の土壌にしっかりと染み込んでいきました。

奈良時代 国家事業としての数多くの寺院が各地に建立仏教は律令体制の基本に。政治と仏教の結びつきが強固になりました。

平安時代 はるか遠くインドから日本に伝わった仏教はそれを基盤として日本独自の文化を生み出すほどにわが国に浸透していき、日本仏教なるカタチが出来始めました。 また、密教が日本で広く展開され日本密教二大宗派、真言宗と天台宗の誕生がこの時代です。

インド、チベット、ネパール、中国、韓国、日本・・・それぞれの国を経るうちに仏画もいろいろに変化します。 例えばインドでは、仏教はヒンドゥー教に吸収されブッダはビシュヌの化身となりました。

仏画教室で教えている仏画はチベット密教スタイルです。 日本の仏画とのお顔や装飾、色使いなどの違いに驚かれるコトと思います。

仏教の祖師、釈迦(シャーキャ・ムニ)はかつてはその姿が図像に表されることはなく、樹木、塔、法輪などが釈迦のシンボルとして用いられてきました。 釈迦自身も、自分を絵に描きあらわしたりする「偶像崇拝」を禁じたといわれています。 しかし、絵に描かれるようになり仏像として祀られるようになる事で仏教の布教が加速されたというのは皮肉な話でしょう。

紀元前一世紀に釈迦が人間の姿で表現されてから、今日までその姿は簡素なまま変わっていません。 他、如来や菩薩たちは時代を経るにつれ、装飾が華やかになっていきました。 機会があれば、各国の仏画を見比べてみるのも面白いかと思います。




曼陀羅について

曼陀羅は自己の姿を映したものであり、宇宙の縮図といわれています。 宇宙が自らの姿を顕現させたものが曼陀羅です。

曼陀羅(mandala)という言葉はサンスクリット語で「円」を意味し、インド・ネパール・チベットでの高貴密教では曼陀羅は円に囲まれ、その内側に四角形の楼閣があります。 楼閣の中は幾つもにも仕切られ、各々の尊格が決められた場所に住しています。 曼陀羅は秩序だった空間(コスモス)としての世界の構造を表しているといわれています。

インドでは世界の構造を図として表すという行為が紀元2、3世紀にはすでに行われていました。 その時インド人は常に世界を閉ざされたものとして把握し、図像化しました。 これは、仏教に限らずヒンドゥー教、ジャイナ教も同じです。 また古代ウ゛ェーダの宗教(バラモン教)では神々は図像に描かれることはなかったのですが、後世ヒンドゥー教や仏教では神々が具体的なカタチで表現されるようになりました。

これらの表現が曼陀羅を生み出す大きな要因になったのですが、その背後には古代からのインド人の伝統がありました。
それは紀元前8世紀以降のウパニシャッド哲学以来求められてきたブラフマン(宇宙原理)とアートマン(自己)、すなわち大宇宙と小宇宙の同一性の追求です。

「個と全体の相同性」を可視化する試みが曼陀羅であり、その中に描かれる諸尊はそれぞれの世界あるいは心身の構成要素のシンボルになっています

中心の五仏(阿しゅく、大日、宝生、阿弥陀、不空成就)は心身の構成要素(五蘊)を表し、四女神は骨や陸、血や河、体熱や火、呼吸や風、身体と自然界の四大要素を表しています。

曼陀羅に描かれる凝縮されたこの宇宙図において「聖なるもの」と「俗なるもの」は合一していると考えられています。

平面的に描かれる曼陀羅は実は立体として把握され、風、火、水、地という四つの元素(四大)が積み重なった上に須弥山、蓮華、月輪、日輪などが乗るその上に「金剛(ダイアモンド)の土地」があり、その上に仏たちの住む楼閣があります。楼閣は透明の「金剛(ダイアモンド)の籠」でおおわれていて、私たちが目にする円と四角からなる曼陀羅図はこれを上から見た鳥瞰図であるといわれています。

チベット、中国には立体的に作った曼陀羅も残されており、四方に四仏を彫り込んだ仏塔や仏たちの人間的な姿ではなくそれぞれの尊格のシンボルで表した三昧耶(さんまや)曼陀羅もあります。

曼陀羅の仏たちが人間的な姿で描かれる時、そこには厳然とした決まりが存在し、その昔そのバランスが崩れると良くない事が起こると言われていたそうです。

その基本の仏たちのバランスや、受け継がれてきた設計図をお教えしています。
参考文献 チベット密教の本(学研)、密教曼陀羅(新紀元社)





チベット密教の曼陀羅、その基本を踏まえての仏画教室を札幌で開いています

* お手本を見ながら写し取るのではなく、ご自分の手でゼロから仏様を描き起こしていく技術をご教授いたします。

* 日本の仏画との違いや仏教の歴史、仏様の意味、色のルール、装飾の基本、塗りの技術などを学びます。

* 個々のペースを尊重していますので、無理なく楽しんで仏様と向き合える時間、ご自分だけの仏様を描くお手伝いをする教室です。

 ■仏画コースの会場と開催日時ご案内
会場 ヒマラヤ圏sapana
北海道札幌市豊平区平岸2条7丁目1−11
    平岸レジデンス402
    (地下鉄平岸駅から徒歩3分)
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日時
 毎週土曜日/日曜日
 午前11時〜2時まで
 午後12時30分〜3時30分まで
 午前11時〜3時30分まで(割り増し1000円)
 2時から休憩あり
(ご都合の良い曜日と時間帯をお選びください)

 火曜日(予約制)
 午後1時〜午後4時まで
 二時半から休憩あり

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備考 キャンバス、絵の具代込み   金の絵の具代のみ別途戴いています  2時から休憩あり
TEL 090-1387-2592
e-mail kuniichan@d.vodafone.ne.jp


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