●6 アユタヤー

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バスを降りたら、そこはのんびりとした田舎町…

大きな通りの両脇に様々な商店や家が並ぶ

地図を見て、イギリス人経営のゲストハウスを探すも、なんだかイマイチピンと来ない…

重たく湿気た、でも晴れた空の下、髪の毛の中からこめかみを伝って汗が流れた

こんな小さな事だけれど、北国生まれのわたしには、流れる汗は初体験
汗で濡れた手を眺め、ちょっと感動…

食事が美味しいというPUゲストハウスを探しに再び歩き出す
消防署を過ぎて、だだっ広い通りを歩く

バンコクの渡るのが大変な道とは大違い
のどかで本当にほっとする

看板を見つけ小さな舗装もされていない道へ入るとそこはタイの住宅街

PUは街の市場や大型スーパーからも近く、庭の綺麗な素敵なゲストハウス(ちょっとリゾートバンガロー風の素朴さも)

庭のくつろげるテーブルや日本語の上手なグリコさん

旅初心者のわたしにはかなりほっとするゲストハウスでした

「いいなあ… アユタヤ…」





●5 アユタヤーへ

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まずはタイの古都、バンコクから列車で2時間の場所にあるアユタヤーへ移動してみることにした

北ターミナルからバスに乗るらしいのだけど、バスで降ろされた場所は全然北バスターミナルではなかった(今ならば分かるけれど)

炎天下にバックパックを背負って公園脇に降ろされてしまい、途方に暮れる…

通りすがりのタイ人に道を聞くも、「モーチット(バスターミナル)」の発音が違うらしく通じない…

分かるのはここが空港のそばだということくらい

とりあえず歩き出したら、バスが連なって止まっている場所があった

「アユタヤ?」っておじさんに聞いたら、なんとアユタヤに行くという

本当に偶然にアユタヤ行きのバスが出ている場所にたどり着けたのだ

もう、汗だく…
でも、通りすがりのタイ人たちは言葉は通じなくても(一般のタイ人は英語が出来ないようだ)、彼らが素朴でいい人たちなのは感じることが出来た

カオサンは外国人特区…英語が出来て外国人相手に商売をしているタイ人たちはすれてるんだな…としみじみ思う

バスが出るまで(ある程度人が集まるまで?)、エアコンの効いたうねるリズムのタイポップスを聞きつつ、「午前中にチェックアウトして出発したのにもう昼を過ぎてる…」とバンコク脱出の道のりの長さにちょっとぐったりしてきていた

アユタヤに着いても、宿を探したりしなくちゃいけないのに、一体いつ着くんだろう…???

不安ながらもバスが動きだし、ドンムアン空港を過ぎて高速に乗った頃、わたしはやっとバンコクを抜け出した実感を得た

「あのごちゃまぜの甘くて辛くて酸っぱいスープみたいな、混沌の街から抜け出せた…」

建物がどんどん低くなり、大きなビルがなくなり、渋滞で数珠つなぎだった車が減り、のんびりした風景が車窓を流れるようになってきて、ギラギラしたバンコクがうんざりだった心がほぐれてきた

トウモロコシのようなカタチのクメール式の遺跡が道路の真ん中のバイパスに現れた

世界遺産の街、アユタヤ

運転手に「降りろ」と合図された

●4 移動してみよう

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 歩き回って見て回る日々もそろそろ飽きてきて、(近場のものはほぼ見尽くしてしまった)

 たまたま入ったベジタリアンレストランが美味しくて、パイナップルみたいな可愛らしいおばちゃんとアメリカ系黒人のお兄ちゃんが店を手伝う感じのいいお店が気に入って、そこで昼ご飯を食べていたら…

 その小道はアフリカ系の黒人たちのたむろするちょっと雰囲気の悪い通り。

 強引に話しかけてきた黒人青年に「今日の6時にここで待ってるから」と勝手に約束を取り付けられ嫌な気分になっていたところへ、挙動不審のタイ人が早口でわたしに話しかけてきた。

 目は泳ぎ、タイ語なまりの英語はとても聞き取りづらかったが、「マリファナ」と…聞こえた。

 タイには密告報奨金制度があるそうで、売人は金と暇を持て余した旅人に違法薬物を売りつけ、その後密告。そうすることで二重にお金を得ることができるのだ。

 お断りしつつ、「ああ…もうバンコクにはいたくない」と心から思った。

 ここの人たちは旅行者ズレしてる…。

 田舎に行きたい。


 ガイドブックを見てバンコクから汽車で二時間の「アユタヤ」に行くことにした。

 「アユタヤからそのままチェンマイまで行ってしまってもいいし、とにかくバンコクから移動しよう。」

 決めたら俄然わくわくしてきた。

 こ汚いお部屋ともお別れ、落ち着かないバンコクを脱出しよう!


バンコクに着いてから一週間。わたしの旅が動き出しました…。